概算は「ぴったり」より「10%以内」を狙う
ビジネスの現場では、完璧な正解を1分後に出すより、30秒で十分に近い答えを示すほうが価値になる場面が多いです。 まずは誤差10%以内を安定して出す姿勢を持つと、意思決定のスピードが上がります。
この姿勢で取り組む
1回でぴったりを狙いにいくより、誤差10%以内を素早く出すことを優先する。慣れてきたら5%以内の回数を増やす。
どこまで丸めるかを先に決める
198万なら200万、4.8%なら5%、6,800円なら7,000円のように、計算前に丸め方を決めます。
最初に「この場では1桁だけ雑でもよい」と決めると、途中で細かい数字に引っ張られにくくなります。
止めどころを決める
- 意思決定に必要なのが「3,000台」までか、「3,200前後」までかを先に決める。
- その精度を満たした時点で止める。毎回正確値まで進まない。
- 誤差が大きすぎると感じたときだけ、1か所だけ丸めを戻して微調整する。
会議・商談での使い方
48万人 × CVR 2.3% × 単価 6,800円
48万人 ≒ 50万人、2.3% ≒ 2%、6,800円 ≒ 7,000円 と丸めると、 50万人 × 2% × 7,000円 = 7億円。まずはこの精度で即答できれば十分です。
ここで大事なのは「7.3億円を当てること」ではなく、「7億円規模」とすぐ返して次の判断に進むことです。
例題で練習
47 × 62 ≒ 50 × 60 = 3,000(正確値は2,914)
98万人 × 2,000円 ≒ 100万人 × 2,000円 = 20億円
売上12.4億円 × 30% ≒ 12億円 × 0.3 = 3.6億円
単価4.8万円 × 2,100件 ≒ 5万円 × 2,000件 = 1億円
よくある間違い
- 丸めた概算値を、正確な答えとして説明してしまう
- 大きく丸めたのか小さく丸めたのかを忘れて、上振れ・下振れを判断できない
- 「10%以内で十分」など、場面ごとの必要精度を決めずに計算を始める
フェルミ推定の土台にもなる
フェルミ推定の面接でも、最初から正確値を狙うより、前提を置いて素早く概算する力が重要です。
「どこまで丸めるか」を先に決めるこの考え方は、そのままフェルミ推定の回答の組み立てにも使えます。
フェルミ推定の面接対策を見るFAQ
概算はどれくらいの誤差なら使えますか?
会議中の初期判断なら10〜20%以内で十分な場面があります。重要な意思決定では、概算後に正確な計算で確認します。
丸める数字はどう決めますか?
掛け算しやすい近い数に丸めます。47なら50、62なら60、6,800円なら7,000円のように、暗算しやすさを優先します。
概算力を上げる練習は?
まず丸めた式を声に出し、正確値と比べて誤差率を見る練習が有効です。誤差10%以内を安定させるのが第一目標です。